東奥日報杯
縁あって、最近懇意にして頂いているトリアス七戸さんのお誘いで、東奥日報杯なるものに出場させて頂いた。
2日目のみだったが、1日目のみの参加チームと入れ替わりという形での参加となった。
全32チームの大会で、二戸が参加したのは17位から32位のチームでのチャレンジリーグ。
文字通りチャレンジさせてもらった。
<第一試合>
二戸 1 - 0 木造
得点者:脩蔵
青森のチームの印象としては、「当たりが強い」、「球際が厳しい」という事だ。
木造も身体の強さで二戸を圧倒していた。
これまで取り組んできた守備の決まり事によって、何とか相手の攻撃を防ぎ、少ないチャンスの中、ゴール前の混戦からこぼれたボールを叩き込んで先制。
この後は攻め手を欠き、ギリギリのところで守りきって終了。
<第二試合>
二戸 1(5)-(4) 1 七戸
得点者:成良
大会ホストチームとの対戦。
第一試合が芝グラウンドだったのに対し、第二試合は土のグラウンド。
環境の変化に合わせるのもひとつの技術だが、案の定、バウンド、転がりの違う環境に苦戦。
さらに折からの強風でイレギュラー要素満載となった。
それでも風上に立った前半の内に先制。
後半に向けて、風向きが逆になる事を注意したのだが、風で伸びるボールに対処出来ず、後半のラスト1プレーで追い付かれた。
PK戦では、駿太朗のミラクルセーブと、太地のクロスバーに2回、ポストに1回当たってのゴールインというミラクルキックで制した。
近年稀に見る興奮のPK戦だった。
<準決勝>
二戸 0 - 4 MIRUMAE
最近何かと縁のあるMIRUMAEとの対戦。
一も二もなくチャレンジ精神で立ち向かうしかない相手。
ところが相手に萎縮してしまい、受身になったところを畳み掛けられ、立て続けに3失点。
建て直しの策を与えられないまま後半にも失点し、結局はボコボコにやられてしまった。
<三位決定戦>
二戸 0 - 1 南部
もはや体力的にもキツイ状態となってしまい、走る事もままならず、ボールを保持する事も大変な状態の中での試合となった。
疲れたところからのもうひと踏ん張り、というところに意地を見せたものの、相手に鼻の差で敗れてしまった。
4位という結果だった。
さすがに4試合目となると、という同情もあるにはあるが、これを乗り越えずして先には進めない。
こういう厳しい環境を乗り越えてこそ、次のレベルを見る事が出来るというものだ。
また、自分から「試合に出たい」という気持ちを表さないと、試合に出るチャンスを自ら潰してしまう事になる。
「出来るか出来ないか」ではなく、「やるかやらないか」である。
こういうチャンスをモノにすることが出来る選手こそが、経験値を稼ぐ事が出来る。
経験値を稼ぐ事が出来るからレベルアップ出来る。
ドラクエやFFでおなじみのRPGの定石である。
これからまたリーグもあるし、GWには岩泉遠征もある。
ここでどれだけ自分をアピール出来るか。
先を見ようと思うなら、態度や行動で主張して欲しい。
試合に出るというところから、既に戦いは始まっているぞ。
2日目のみだったが、1日目のみの参加チームと入れ替わりという形での参加となった。
全32チームの大会で、二戸が参加したのは17位から32位のチームでのチャレンジリーグ。
文字通りチャレンジさせてもらった。
<第一試合>
二戸 1 - 0 木造
得点者:脩蔵
青森のチームの印象としては、「当たりが強い」、「球際が厳しい」という事だ。
木造も身体の強さで二戸を圧倒していた。
これまで取り組んできた守備の決まり事によって、何とか相手の攻撃を防ぎ、少ないチャンスの中、ゴール前の混戦からこぼれたボールを叩き込んで先制。
この後は攻め手を欠き、ギリギリのところで守りきって終了。
<第二試合>
二戸 1(5)-(4) 1 七戸
得点者:成良
大会ホストチームとの対戦。
第一試合が芝グラウンドだったのに対し、第二試合は土のグラウンド。
環境の変化に合わせるのもひとつの技術だが、案の定、バウンド、転がりの違う環境に苦戦。
さらに折からの強風でイレギュラー要素満載となった。
それでも風上に立った前半の内に先制。
後半に向けて、風向きが逆になる事を注意したのだが、風で伸びるボールに対処出来ず、後半のラスト1プレーで追い付かれた。
PK戦では、駿太朗のミラクルセーブと、太地のクロスバーに2回、ポストに1回当たってのゴールインというミラクルキックで制した。
近年稀に見る興奮のPK戦だった。
<準決勝>
二戸 0 - 4 MIRUMAE
最近何かと縁のあるMIRUMAEとの対戦。
一も二もなくチャレンジ精神で立ち向かうしかない相手。
ところが相手に萎縮してしまい、受身になったところを畳み掛けられ、立て続けに3失点。
建て直しの策を与えられないまま後半にも失点し、結局はボコボコにやられてしまった。
<三位決定戦>
二戸 0 - 1 南部
もはや体力的にもキツイ状態となってしまい、走る事もままならず、ボールを保持する事も大変な状態の中での試合となった。
疲れたところからのもうひと踏ん張り、というところに意地を見せたものの、相手に鼻の差で敗れてしまった。
4位という結果だった。
さすがに4試合目となると、という同情もあるにはあるが、これを乗り越えずして先には進めない。
こういう厳しい環境を乗り越えてこそ、次のレベルを見る事が出来るというものだ。
また、自分から「試合に出たい」という気持ちを表さないと、試合に出るチャンスを自ら潰してしまう事になる。
「出来るか出来ないか」ではなく、「やるかやらないか」である。
こういうチャンスをモノにすることが出来る選手こそが、経験値を稼ぐ事が出来る。
経験値を稼ぐ事が出来るからレベルアップ出来る。
ドラクエやFFでおなじみのRPGの定石である。
これからまたリーグもあるし、GWには岩泉遠征もある。
ここでどれだけ自分をアピール出来るか。
先を見ようと思うなら、態度や行動で主張して欲しい。
試合に出るというところから、既に戦いは始まっているぞ。
【音楽】WORDS OF LOVE/オリジナル・ラブ(1996)
音楽的暗黒時代を支えてくれたオリジナル・ラブ。
1990年代は、オリジナル・ラブのお陰で、カラオケに誘われても何とか歌える歌をレパートリーに持つことが出来たものだ。
ところが、周りには聞いている人が少なく、結局は局所的なものとして扱われ、同年代からもオレは特殊な部類に振り分けられていた。
「WORDS OF LOVE/オリジナル・ラブ」
どうしても音楽だけは周りに迎合出来なかったオレだが、今になって思うと、自分の感性を信じて良かったと思っている。
最近何かのCMで、「彼氏と別れた。携帯変えた。音楽の趣味も変えてやる。」というナレーションを聞いた事があったが、オレが思うに、音楽の趣味はそう簡単には変わらないと思う。
小学生の時に衝撃を受けたY.M.O.を未だに聞いているオレがいる。
大瀧詠一、山下達郎をはじめ、昭和の歌謡曲などを聴いているオレがいる。
そしてこのオリジナル・ラブもそうだ。
去年はライブにも行ったし、旧譜を改めて聴いてみると、そのクオリティの高さや、アダルトな感じのする「大人の音楽」を再認識出来る。
そんな中でもこの歌は、珍しいと言ってもいい程のストレートなラブソングだ。
最近ではカラオケに行く事も無くなったが、数少ないオレのレパートリーだ。
久々に音楽やりたくなってきたなぁ。
「WORDS OF LOVE/ORIGINAL LOVE」
1990年代は、オリジナル・ラブのお陰で、カラオケに誘われても何とか歌える歌をレパートリーに持つことが出来たものだ。
ところが、周りには聞いている人が少なく、結局は局所的なものとして扱われ、同年代からもオレは特殊な部類に振り分けられていた。
「WORDS OF LOVE/オリジナル・ラブ」
どうしても音楽だけは周りに迎合出来なかったオレだが、今になって思うと、自分の感性を信じて良かったと思っている。
最近何かのCMで、「彼氏と別れた。携帯変えた。音楽の趣味も変えてやる。」というナレーションを聞いた事があったが、オレが思うに、音楽の趣味はそう簡単には変わらないと思う。
小学生の時に衝撃を受けたY.M.O.を未だに聞いているオレがいる。
大瀧詠一、山下達郎をはじめ、昭和の歌謡曲などを聴いているオレがいる。
そしてこのオリジナル・ラブもそうだ。
去年はライブにも行ったし、旧譜を改めて聴いてみると、そのクオリティの高さや、アダルトな感じのする「大人の音楽」を再認識出来る。
そんな中でもこの歌は、珍しいと言ってもいい程のストレートなラブソングだ。
最近ではカラオケに行く事も無くなったが、数少ないオレのレパートリーだ。
久々に音楽やりたくなってきたなぁ。
「WORDS OF LOVE/ORIGINAL LOVE」
【映画】愛のむきだし(2009)
「愛のむきだし(2009)」
監督:園子温
出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ
近年の日本映画には無い、型破りな映画。
この作品のメインとなる若い3人ユウ、ヨーコ、コイケに共通していることは、親からの愛がほぼ完全に欠如していることである。
その愛を穴埋めするために変態行為、暴力、宗教等に走っている。
そのため、盗撮、パンチラ、レズビアン、勃起などのキーワードがたびたび登場するため、映画はR-15指定となった。
また、上映時間が237分と非常に長く、近年では珍しくインターミッション(休憩)が挟まれている。
クリスチャンの家庭に生まれた男子高校生のユウは、優しい神父の父テツと2人で幸せな生活を送っていた。
幼くして亡くした母親の「いつかマリア様のような人を見つけなさい。」という言葉を忘れずに。
やがて父テツに愛人カオリが出来、聖職者でありながらもカオリに没落していく。
しかしその愛人カオリも去り、ショックのためか父の性格は一変する。
ユウはテツから毎日「懺悔」を強要されるが罪を何も思い出せず、父との繋がりを失いたくないがために、しまいに様々な罪作りに励んだ。
その中でひとつ、父に許される事のないキリストの教えに反する罪があった。
それは、女性の股間ばかりを狙う「盗撮」だった。
ユウはテツにヘンタイと殴られるが、親の充分な愛情を受けられなかったユウは、これこそが愛だと感じるようになる。
様々な盗撮の技術を身につけ、懺悔する為の罪を作っていくユウだが、ついに父から懺悔を拒否されるに至った。
父への執着心を愛と感じ取る感性が、ユウを盗撮のプロに仕上げていくが、それでもユウは全く性欲を感じなかった。
しかし転機が訪れた。
ある女性と出会ったのだ。
その女性は、ユウの目の前で不良少年達の大群をカンフーで叩きのめしていた、女子高校生のヨーコ。
ユウはヨーコに、生まれて初めて恋をした。
ユウが探し続けていた「マリア」との出逢いだった。
さらにヨーコも、共に不良少年達と戦ってくれた、女装していたユウ(通称:サソリ)に恋をした。
2人は初めて恋心を知った。
ユウはヨーコを想うと勃起が止まらない。
ヨーコもサソリを想えば胸が痛くなり、初めて自慰を覚えた。
しかし父が再婚し、再婚相手の連れ子としてやってきたのがヨーコだった。
ユウは自分がサソリだと告げる事が出来ず、さらにヨーコに嫌われている事を感じ始め、悶々とした日々の中、少しずつ壊れ始める。
そして2人の純愛は、思わぬ方向へと進んでいく。
非常に馬鹿げたチラシが目に入り、気になったのがこの映画を観るきっかけ。
オレの日本映画への偏見を和らげた一編。
この映画で満島ひかりという女優を知り、その存在感に圧倒された。
西島隆弘、安藤サクラも怪演と言える演技を見せており、あっという間の237分だった。
テレビのアイドルで作られる、型にはまったお手軽映画を吹き飛ばしてくれる、痛快・純愛・青春映画だ。
やっぱり映画って、「何を撮るか」ではなく「どう撮るか」だと思うなぁ。
「最近の日本映画もやるじゃん」と思わせてくれた1本。
監督:園子温
出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ
近年の日本映画には無い、型破りな映画。
この作品のメインとなる若い3人ユウ、ヨーコ、コイケに共通していることは、親からの愛がほぼ完全に欠如していることである。
その愛を穴埋めするために変態行為、暴力、宗教等に走っている。
そのため、盗撮、パンチラ、レズビアン、勃起などのキーワードがたびたび登場するため、映画はR-15指定となった。
また、上映時間が237分と非常に長く、近年では珍しくインターミッション(休憩)が挟まれている。
クリスチャンの家庭に生まれた男子高校生のユウは、優しい神父の父テツと2人で幸せな生活を送っていた。
幼くして亡くした母親の「いつかマリア様のような人を見つけなさい。」という言葉を忘れずに。
やがて父テツに愛人カオリが出来、聖職者でありながらもカオリに没落していく。
しかしその愛人カオリも去り、ショックのためか父の性格は一変する。
ユウはテツから毎日「懺悔」を強要されるが罪を何も思い出せず、父との繋がりを失いたくないがために、しまいに様々な罪作りに励んだ。
その中でひとつ、父に許される事のないキリストの教えに反する罪があった。
それは、女性の股間ばかりを狙う「盗撮」だった。
ユウはテツにヘンタイと殴られるが、親の充分な愛情を受けられなかったユウは、これこそが愛だと感じるようになる。
様々な盗撮の技術を身につけ、懺悔する為の罪を作っていくユウだが、ついに父から懺悔を拒否されるに至った。
父への執着心を愛と感じ取る感性が、ユウを盗撮のプロに仕上げていくが、それでもユウは全く性欲を感じなかった。
しかし転機が訪れた。
ある女性と出会ったのだ。
その女性は、ユウの目の前で不良少年達の大群をカンフーで叩きのめしていた、女子高校生のヨーコ。
ユウはヨーコに、生まれて初めて恋をした。
ユウが探し続けていた「マリア」との出逢いだった。
さらにヨーコも、共に不良少年達と戦ってくれた、女装していたユウ(通称:サソリ)に恋をした。
2人は初めて恋心を知った。
ユウはヨーコを想うと勃起が止まらない。
ヨーコもサソリを想えば胸が痛くなり、初めて自慰を覚えた。
しかし父が再婚し、再婚相手の連れ子としてやってきたのがヨーコだった。
ユウは自分がサソリだと告げる事が出来ず、さらにヨーコに嫌われている事を感じ始め、悶々とした日々の中、少しずつ壊れ始める。
そして2人の純愛は、思わぬ方向へと進んでいく。
非常に馬鹿げたチラシが目に入り、気になったのがこの映画を観るきっかけ。
オレの日本映画への偏見を和らげた一編。
この映画で満島ひかりという女優を知り、その存在感に圧倒された。
西島隆弘、安藤サクラも怪演と言える演技を見せており、あっという間の237分だった。
テレビのアイドルで作られる、型にはまったお手軽映画を吹き飛ばしてくれる、痛快・純愛・青春映画だ。
やっぱり映画って、「何を撮るか」ではなく「どう撮るか」だと思うなぁ。
「最近の日本映画もやるじゃん」と思わせてくれた1本。
【映画】死刑台のエレベーター(1958)
「死刑台のエレベーター(1958)」
監督:ルイ・マル
出演:モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー
フランス映画全盛期といえる時代の傑作中の傑作。
音楽担当したジャズ・トランペッター、マイルス・デイビスの即興演奏がこの映画の完成度に大きく貢献している。
電話で愛を語り合う男・ジュリアンと、女・フロランス。
ジュリアンは、フロランスの夫が社長を務める会社の社員で、フロランスと恋人関係にあった。
ジュリアンは、武器商人として財を成したフロランスの夫を疎ましく思っており、同じく夫を疎ましく思うフロランスと暮らすため、自殺に見せかけて殺した。
アリバイ工作は完璧で、全ては計画通りに進み、秘書、警備員と共に一旦は会社を出た彼だが、トリックのために使ったロープをしまい忘れたことに気付く。
証拠隠滅のため再び会社に戻るが、運悪く警備員がエレベーターの電源を落としてしまい、ジュリアンはエレベーターに閉じこめられてしまう。
さらに、オフィスの向かいに止めていた車を、若いカップルに盗まれてしまった。
待ち合わせ場所に来ないジュリアンを待つフロランスは、言い知れぬ不安と焦りから、ひとり夜の街をさまよう。
フランスの名匠ルイ・マル監督のデビュー作。 ルイ・マルが、当時25歳という若さで作った傑作。
緊張感のあるサスペンスに、男と女の情愛、一見関係ない物語を加えることによって、すれ違う感情のもつれを見事に表現している。
ジャンヌ・モローの少しばかりうらぶれた美貌が、もう自分は若くないという女心と、それゆえにこれが最後の恋になるだろうと覚悟する女心を表現しており、劇中では一切笑った顔を見せない。
ラストの登場する写真にのみ、彼女の望んだ世界が映し出されているという、皮肉な結末である。
監督:ルイ・マル
出演:モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー
フランス映画全盛期といえる時代の傑作中の傑作。
音楽担当したジャズ・トランペッター、マイルス・デイビスの即興演奏がこの映画の完成度に大きく貢献している。
電話で愛を語り合う男・ジュリアンと、女・フロランス。
ジュリアンは、フロランスの夫が社長を務める会社の社員で、フロランスと恋人関係にあった。
ジュリアンは、武器商人として財を成したフロランスの夫を疎ましく思っており、同じく夫を疎ましく思うフロランスと暮らすため、自殺に見せかけて殺した。
アリバイ工作は完璧で、全ては計画通りに進み、秘書、警備員と共に一旦は会社を出た彼だが、トリックのために使ったロープをしまい忘れたことに気付く。
証拠隠滅のため再び会社に戻るが、運悪く警備員がエレベーターの電源を落としてしまい、ジュリアンはエレベーターに閉じこめられてしまう。
さらに、オフィスの向かいに止めていた車を、若いカップルに盗まれてしまった。
待ち合わせ場所に来ないジュリアンを待つフロランスは、言い知れぬ不安と焦りから、ひとり夜の街をさまよう。
フランスの名匠ルイ・マル監督のデビュー作。 ルイ・マルが、当時25歳という若さで作った傑作。
緊張感のあるサスペンスに、男と女の情愛、一見関係ない物語を加えることによって、すれ違う感情のもつれを見事に表現している。
ジャンヌ・モローの少しばかりうらぶれた美貌が、もう自分は若くないという女心と、それゆえにこれが最後の恋になるだろうと覚悟する女心を表現しており、劇中では一切笑った顔を見せない。
ラストの登場する写真にのみ、彼女の望んだ世界が映し出されているという、皮肉な結末である。
【映画】ラスト・エンペラー(1987)
「ラスト・エンペラー(1987)」
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ジョン・ローン、ピーター・オトゥール、ジョアン・チェン
清朝最後の皇帝で、後に満州国最初にして最後の皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた歴史映画。
溥儀の自伝『わが半生』を原作に、ベルナルド・ベルトルッチが監督。
西太后による、溥儀に対する清朝皇帝指名と崩御を描く1908年からスタートし、第二次世界大戦後の中華人民共和国での戦犯収容所での尋問場面を挟みつつ、満州国の皇帝になり、退位し連合軍に抑留された後、文化大革命のさなかに一市民として死去する1967年までの出来事をメインに溥儀の人生を描く。
坂本龍一が、アカデミー作曲賞を受賞した事でも話題になった。
イタリア映画隆盛の最後期の大作。
1950年。
第二次世界大戦の終結による満州国の崩壊と国共内戦の終結により、共産主義国である中華人民共和国の一都市となったハルビン駅の構内。
5年間にわたるソビエト連邦での抑留を解かれ、中華人民共和国に送還された「戦犯」達がごった返す中で、列から外れた1人の男が洗面所で自殺を試みる。
男は監視人の手により一命を取り留めるものの、薄れ行く意識の中で幼い日々の頃を思い出していた。
この男こそ清朝最後の皇帝にして満州国の皇帝、「ラスト・エンペラー」と呼ばれた愛新覚羅溥儀その人であった。
やがて溥儀は、静かに自分の人生を振り返り、語り始める。
日本とも縁の深い「満州」という国の皇帝である溥儀の、何一つ自らが望まぬ人生を歩む事となった悲劇性と、激動の時代の波に翻弄される悲劇性。
そしてその後の世界の混乱を、ひとりの「人間」を通して描いている点で、後に昭和天皇の苦悩を描いた、アレキサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」と通じるものがある。
その「天命」を受けた「神の子」愛新覚羅溥儀の人生を叙情的に描いた傑作。
そして、戦争という歴史の中で、単に日本が戦禍として関わった戦争というものに留まらず、中国や朝鮮、広くは東南アジア地域にわたる富国戦争というものの事実を知ることになった。
特に満州国の建国に際して日本が残した産業インフラは、戦争終結後の経済状態が脆弱だった中華人民共和国の建国初期を大きく支えるという皮肉な結果となっている。
終戦直後の中国は、ソ連との同盟関係により、ソ連の国家的主義の抑圧によって、日本の支配から逃れた後も厳しいものとなっていた。
中国に残った日本軍の一部と共に、ソ連との内戦が勃発し、主義の違う指導者2人が、中華人民共和国と中華民国の2つを形成する形となる。
これが後の台湾で、今でも中国と台湾の間には、水面下で不穏な空気が流れている。
また、この内戦が後に「中国残留日本人孤児」という闇を作り出してしまう。
さらには、中国に残ってこの内戦を戦った日本兵は、「自らが志願して残った」と解釈され、戦後の軍人補償の対象外とされ、国からの補償を拒否されている。
この一件は、池谷薫監督のドキュメンタリー映画「蟻の兵隊」にて詳しく描かれている。
このように、近代史に興味のあるオレがこの映画を観て、この時代の事を描いた映画や文献を調べ始めたのは言うまでもない。
図らずも、現在の中国の建国の歴史を知ることとなり、先の戦争がいかに現代社会の基盤となっているかを思い知らされた。
そして今の日本は、再びあの時代へと向かっている様な気がしてならない。
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ジョン・ローン、ピーター・オトゥール、ジョアン・チェン
清朝最後の皇帝で、後に満州国最初にして最後の皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた歴史映画。
溥儀の自伝『わが半生』を原作に、ベルナルド・ベルトルッチが監督。
西太后による、溥儀に対する清朝皇帝指名と崩御を描く1908年からスタートし、第二次世界大戦後の中華人民共和国での戦犯収容所での尋問場面を挟みつつ、満州国の皇帝になり、退位し連合軍に抑留された後、文化大革命のさなかに一市民として死去する1967年までの出来事をメインに溥儀の人生を描く。
坂本龍一が、アカデミー作曲賞を受賞した事でも話題になった。
イタリア映画隆盛の最後期の大作。
1950年。
第二次世界大戦の終結による満州国の崩壊と国共内戦の終結により、共産主義国である中華人民共和国の一都市となったハルビン駅の構内。
5年間にわたるソビエト連邦での抑留を解かれ、中華人民共和国に送還された「戦犯」達がごった返す中で、列から外れた1人の男が洗面所で自殺を試みる。
男は監視人の手により一命を取り留めるものの、薄れ行く意識の中で幼い日々の頃を思い出していた。
この男こそ清朝最後の皇帝にして満州国の皇帝、「ラスト・エンペラー」と呼ばれた愛新覚羅溥儀その人であった。
やがて溥儀は、静かに自分の人生を振り返り、語り始める。
日本とも縁の深い「満州」という国の皇帝である溥儀の、何一つ自らが望まぬ人生を歩む事となった悲劇性と、激動の時代の波に翻弄される悲劇性。
そしてその後の世界の混乱を、ひとりの「人間」を通して描いている点で、後に昭和天皇の苦悩を描いた、アレキサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」と通じるものがある。
その「天命」を受けた「神の子」愛新覚羅溥儀の人生を叙情的に描いた傑作。
そして、戦争という歴史の中で、単に日本が戦禍として関わった戦争というものに留まらず、中国や朝鮮、広くは東南アジア地域にわたる富国戦争というものの事実を知ることになった。
特に満州国の建国に際して日本が残した産業インフラは、戦争終結後の経済状態が脆弱だった中華人民共和国の建国初期を大きく支えるという皮肉な結果となっている。
終戦直後の中国は、ソ連との同盟関係により、ソ連の国家的主義の抑圧によって、日本の支配から逃れた後も厳しいものとなっていた。
中国に残った日本軍の一部と共に、ソ連との内戦が勃発し、主義の違う指導者2人が、中華人民共和国と中華民国の2つを形成する形となる。
これが後の台湾で、今でも中国と台湾の間には、水面下で不穏な空気が流れている。
また、この内戦が後に「中国残留日本人孤児」という闇を作り出してしまう。
さらには、中国に残ってこの内戦を戦った日本兵は、「自らが志願して残った」と解釈され、戦後の軍人補償の対象外とされ、国からの補償を拒否されている。
この一件は、池谷薫監督のドキュメンタリー映画「蟻の兵隊」にて詳しく描かれている。
このように、近代史に興味のあるオレがこの映画を観て、この時代の事を描いた映画や文献を調べ始めたのは言うまでもない。
図らずも、現在の中国の建国の歴史を知ることとなり、先の戦争がいかに現代社会の基盤となっているかを思い知らされた。
そして今の日本は、再びあの時代へと向かっている様な気がしてならない。
こくみん共済リーグ 第1節
いよいよ今年もリーグが始まった。
これまでは全少の組み合わせに影響するものだったが、今年はどうだろうか。
<第1試合>
二戸 6 - 0 軽米
<第2試合>
二戸 7 - 1 一戸
結果としてみれば充分と言える。
攻撃面に関しては、ある程度は感性の領域なので、選手達の思い描く事を体現してもらうことで、イメージを膨らませてもらうとしよう。
とはいえ、個人技頼みのゴリ押しゴールだけでなく、サイドから崩してのクロスボールからの得点という形も見せてくれている。
それぞれが考えを持ってプレーしていると思えるところだ。
ところがこの日は、守備に関しての取り組んできた事を体現出来ずにいた。
攻め込む事が出来ていたのが仇となり、全員が前掛かりになる傾向が見られ、バランスが崩れる場面が目立った。
黒石、アントスカップと取り組んできた「全体が見える位置」、「一人がズレたら連動してズレていく」という約束事が薄れていた感じだった。
少々厳しいかも知れないが、多く点を取って勝った事よりも、この1失点をしっかりと振り返って欲しい。
結果には必ず原因があるからだ。
攻め込む事が出来る状況でこそ、自分の位置確認が必要となる。
その上で主導権を握れるようになって欲しい。
それを気付かせてやるのもこちらの大事な仕事であるが、試合毎に意識が変わってしまう様では、実力的に上の相手には太刀打ち出来ない。
守備の約束事をチームのテーマとして掲げてもいいのではないかと個人的には思っているが、何はともあれそれを全員の意識として統一する必要がある。
その為には、まずこの約束事を全員に理解してもらう事が必要だ。
そして何よりも、選手全員の意識の高さが必要になってくる。
セーラーもすぐにやってくる。
それまでには「形」としての方向性を定めていって欲しい。
それを確認する意味でも、リーグの一戦一戦が大事になる。
ただ勝てばいいというのではなく、どう戦うかを考える場にして欲しい。
まだまだこれからだぞ。
これまでは全少の組み合わせに影響するものだったが、今年はどうだろうか。
<第1試合>
二戸 6 - 0 軽米
<第2試合>
二戸 7 - 1 一戸
結果としてみれば充分と言える。
攻撃面に関しては、ある程度は感性の領域なので、選手達の思い描く事を体現してもらうことで、イメージを膨らませてもらうとしよう。
とはいえ、個人技頼みのゴリ押しゴールだけでなく、サイドから崩してのクロスボールからの得点という形も見せてくれている。
それぞれが考えを持ってプレーしていると思えるところだ。
ところがこの日は、守備に関しての取り組んできた事を体現出来ずにいた。
攻め込む事が出来ていたのが仇となり、全員が前掛かりになる傾向が見られ、バランスが崩れる場面が目立った。
黒石、アントスカップと取り組んできた「全体が見える位置」、「一人がズレたら連動してズレていく」という約束事が薄れていた感じだった。
少々厳しいかも知れないが、多く点を取って勝った事よりも、この1失点をしっかりと振り返って欲しい。
結果には必ず原因があるからだ。
攻め込む事が出来る状況でこそ、自分の位置確認が必要となる。
その上で主導権を握れるようになって欲しい。
それを気付かせてやるのもこちらの大事な仕事であるが、試合毎に意識が変わってしまう様では、実力的に上の相手には太刀打ち出来ない。
守備の約束事をチームのテーマとして掲げてもいいのではないかと個人的には思っているが、何はともあれそれを全員の意識として統一する必要がある。
その為には、まずこの約束事を全員に理解してもらう事が必要だ。
そして何よりも、選手全員の意識の高さが必要になってくる。
セーラーもすぐにやってくる。
それまでには「形」としての方向性を定めていって欲しい。
それを確認する意味でも、リーグの一戦一戦が大事になる。
ただ勝てばいいというのではなく、どう戦うかを考える場にして欲しい。
まだまだこれからだぞ。
午前十時の映画祭・7
毎年恒例となった企画上映会「午前十時の映画祭」が今年も開催される事になった。
今年の開催そのものはだいぶ前に決定していたのだが、上映作品のラインナップが発表になっていなかった。
上映作品の発表を聞き、狂喜乱舞。
オレ的「死ぬまでに映画館で見たい映画」の中から、3本も選ばれているではないか。
「生きる」、「ポセイドン・アドベンチャー」、「七人の侍」。
間違いなく今回の目玉中の目玉である。
黒澤明監督作品が入る事は想像していたが、まさか「生きる」と「七人の侍」とは。
特に「七人の侍」は絶対に外せない。
今後二度と映画館で観る機会に恵まれるか分からない名作中の名作を、大スクリーンで見る絶好のチャンスだ。
これは「ポセイドン・アドベンチャー」にも同じ事が言える。
以前このブログでも紹介しているので、気になる方はチェックしてみて下さい。
http://faccer.blog69.fc2.com/blog-entry-564.html
他にも観たい映画がたくさんある。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作」、「アマデウス」、「モンパルナスの灯」、「めまい」、「戦場のピアニスト」、「浮雲」、「ハリーとトント」、「ロシュフォールの恋人たち」、「初恋のきた道」などなど。
今年も楽しみが目白押しだ~。
この「午前十時の映画祭」、未来永劫続く事を期待してやまない。
まだまだ見たい映画があるぞ~。
http://asa10.eiga.com/2016/video/
今年の開催そのものはだいぶ前に決定していたのだが、上映作品のラインナップが発表になっていなかった。
上映作品の発表を聞き、狂喜乱舞。
オレ的「死ぬまでに映画館で見たい映画」の中から、3本も選ばれているではないか。
「生きる」、「ポセイドン・アドベンチャー」、「七人の侍」。
間違いなく今回の目玉中の目玉である。
黒澤明監督作品が入る事は想像していたが、まさか「生きる」と「七人の侍」とは。
特に「七人の侍」は絶対に外せない。
今後二度と映画館で観る機会に恵まれるか分からない名作中の名作を、大スクリーンで見る絶好のチャンスだ。
これは「ポセイドン・アドベンチャー」にも同じ事が言える。
以前このブログでも紹介しているので、気になる方はチェックしてみて下さい。
http://faccer.blog69.fc2.com/blog-entry-564.html
他にも観たい映画がたくさんある。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作」、「アマデウス」、「モンパルナスの灯」、「めまい」、「戦場のピアニスト」、「浮雲」、「ハリーとトント」、「ロシュフォールの恋人たち」、「初恋のきた道」などなど。
今年も楽しみが目白押しだ~。
この「午前十時の映画祭」、未来永劫続く事を期待してやまない。
まだまだ見たい映画があるぞ~。
http://asa10.eiga.com/2016/video/